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東亜天文学会 名古屋支部 2007年08月11日(土) 例会報告

-------------------------------------------------------------------- 出席者 吉田孝次、後藤俊樹、木村達也、池村俊彦、田中利彦+田中容子(伊賀市) 日時  2007年08月11日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 中生涯学習センター 2階第二集会室 OAA事務局への例会報告(WORD) 夏本番の暑さ(立秋を過ぎたので残暑)名古屋では37゜になりました。 前回、台風の影響で出席できなかった、田中利彦さん(伊賀市)が参加されました。 議題 近況報告、研究発表 など ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 1.[報告]後藤俊樹さん  前回お知らせした、8月3日の中京大学・科教協大会での名古屋大学大学院・福井教授の講演会を聴きに 行きました。 理科の先生の集まりということで、一般向けよりもやや専門的な内容まで含めたご講演でした。 恒星の形成過程がよくわかるお話で、超新星爆発により金属元素が宇宙空間にばらまかれて、 それらが私たち人間の体の構成成分にもなっているというような、身近なわかりやすい内容でした。 学校の生徒に、宇宙に興味・関心を持ってもらうために、そのままお話ししても使えるようなお話し が多く、たいへん参考になりました。   討議   この後、出席者で次のような討議がありました。  理科の分野の中で、天文関係の講演はこれだけで、分科会にも天文はありませんでした。  高校の授業のなかでは、暦は、国語や古文のなかで、季語としての説明がありますが、天文としては  ないようです。  大学進学受験には直結していないので授業の中に天文は少なく、また、天文クラブも夜間対応が難しく  高校生の天文離れが心配です。   ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 2.[観測]池村俊彦  アンタレスの伴星を撮影してみました。  木星は大きさ比較のためのおまけです。  マウスでピクセル位置を読み出して、角距離3.0"方位角274.4゜(精度0.12"程度)と測定しました。  口径20cmあれば見えます。赤い主星の傍らに青い星が見え隠れして、見えると、ちょっとうれしいですよ。  10年ほど前に見たときは右側(東側)にあったと思いますが、半周回ったのでしょうか。   滝さんに聞いてみないとわかりませんね。    こののち、鏡面の研磨精度のこと、大口径での1970年代のスケッチについて、などを討論しました。   左から 池村 後藤 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 3.[報告]吉田孝次さん  8月3日に第48回流星会議(富士山流星会議)に参加しました。  2007流星会議報告  この中で、松田准一さん(大阪大学理学研究科教授)の講演で、隕石から太陽系外宇宙の希ガスについて  のお話で、初めての考え方、理論が発表されたのが、印象的でした。 追加  流星会議報告の内山さんの 「天頂引力を考慮した ZHR算出時の輻射点高度補正」の詳細  こののち、次のような討議をしました。  流星の電波観測は昼間でもできます。  自動撮影、電波での自動観測など、流星分野でも高感度化、自動化が進んでいます。これらより観測は、  楽にできるようになりましたが、取得するデータ量が大変多くなり、これを確認、検査、整合、計算  する作業も膨大となり、たいへんな作業量となっています。   いちばんお金のかからないのが流星観測といわれていましたが、流星も最近はいろいろな最新観測設備  に大変費用がかかります。    左から 後藤(後向き) 田中容子さん、田中利彦さん、吉田孝次さん、木村達也さん ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 4.[近況報告]田中利彦さん いまお話のあったデジタル化したMUレーダーの受信機を宇治と私の家の2ヶ所に設置しましたが、宇治では うまく動いているようですが、私の家に設置されたものは未だうまく作動していません。  最近は、特に何か決めてやっているわけではなく、新天体が現れたらそれを見てみる、ということをやっています。  ここ数年は毎年、オーストラリアへ行っています。1月に現れたC/2006P1 McNaughtのときもいち早く情報を得て  撮影しに行ってきました。  これがそのときの写真です。         田中容子さん、田中利彦さん ---------------------------------------------------------------------------------------------------- ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 平澤康男 古田俊正 小島信久、水野義兼 大倉正敏 角田玉青、木村達也 滝敏美、後藤俊樹 池村俊彦・・・・ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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