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東亜天文学会 名古屋支部 2008年10月11日(土) 例会報告

                                          OAA事務局への例会報告(WORD) -------------------------------------------------------------------- 出席者 吉田孝次 清野千代子 後藤俊樹 木村達也 長谷部孝男 池村俊彦 日時  2008年10月11日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 西生涯学習センター 第3集会室 所在地 地下鉄浄心駅 から 100歩 --------------------------------------------------------------------
 主な話題: 1. 「昼閉・夜開」装置その後 (池村・岡本)   岡本さんから、組み立てた装置の写真がメールで送られてきました。   全体像   明るい時 暗くなったとき。対物レンズはけられていないリレーが働くところまで上げると、電磁石にくっつく。 レンズはアサヒペンタックス6x7 100mmF2.4 これ、大変よく写るんですよ。   扇風機のモーターは、トルクが小さく、持ち上がりません。(岡本)   羽根の反対側に錘をつけてみてはいかがでしょうか。(池村) --------------------------------------------------------------------
2. Webカメラを使った惑星以外の観測への応用検討 (吉田)   アイデアの紹介。   体調を崩してやっと回復しました。入院中、ヒマで困ったので、webカメラを   ネットで検索して調べてみました。   割と感度が高そうですし、流星観測に使えるのではと思いました。    池村    流星は惑星のように面でなく、線で、撮影したからには座標を得たいですよね。   カラーCCDは   赤緑赤緑赤緑赤緑   緑青緑青緑青緑青   赤緑赤緑赤緑赤緑   緑青緑青緑青緑青   このようにピクセルが並んでおり、色毎に座標の位置が違うので、   ここから、各社まちまちのソフトウェアでカラー画像を作り上げていますが、   1ピクセルが20ピクセルぐらいにボカされており、精密な測定には向きません。   流星を撮影、測定するなら、白黒CCDカメラを使うべきだと思いますよ。   同じカメラで、カラーと白黒が販売されているものがあり、同じ様に撮影しても   白黒CCDの方が感度が2倍、解像度が2倍で、しかも、カラー化によるピクセルの   ボカシがありませんから能力がぜんぜん違います。    木村    100万 200万 画素の大きな座標を持ったwebCCDカメラなら、座標がぼけていても   縮小すれば影響は少ないのではないですか。    池村    画素が多いとデータ量も多く、さらに感度が低いので、効率が大変悪くなりますね。   反対ばかりしてすみません。 -------------------------------------------------------------------- 3. 2009年世界天文年にあたってのイベント提案 (吉田)   来年は世界天文年です。   日本スペースガード協会で、小惑星を探してください、との呼びかけが出ています。   名古屋支部の中では、古田俊正さん、水野義兼さんらが多くの成果を収められました。   光害のない条件のよい場所で、大型望遠鏡を使ってプロが徹底的にやっていますから、   現実的にはアマチュアの私たちが出る幕があるとは思われないですね。   興味のある方はホームページを覗いていてみてください。 -------------------------------------------------------------------- 4. OAA金沢大会 (吉田)   吉田支部長が出席を予定しています。   次回11月8日は用事のある人が多いので、思い切って休会としましょう。 -------------------------------------------------------------------- 5. 忘年会の件  今年もそんな季節になりました。 12月13日(土)例会の後、八心 昨年と同様で予約が取れました。   吉田さん、案内はがきの発送をお願いします。 --------------------------------------------------------------------
6. ケプラー方程式の導出 (後藤)   Kepler方程式の導出について(計算式).doc   [解説]  惑星の位置を計算するのに、ケプラー方程式をよく使いますが、今日は、その式を、  ケプラーの法則から導き出すことをしましたので、ご参考までに、紹介いたします。  太陽のまわりの惑星の軌道については、ティコ・ブラーヘの観測に基づいて、  ヨハネス・ケプラーが計算をして発見をした、ケプラーの法則が知られています。
 ケプラーの法則は、第1法則が楕円軌道の法則、第2軌道が軌道面積一定の法則、  第3法則が公転周期と軌道長半径の法則がありますが、今回は、第2法則からケプラー  方程式を導く計算をしてみました。  ケプラー方程式は、E=M+e sin E という式で、太陽を1焦点とする楕円軌道上  を惑星が公転するときの運動を表す方程式です。  計算は、dS/dt=k(定数)から導きますが、詳しい計算は長くなりますので、  資料のほうをご覧ください。  途中での計算は高校数学にプラスアルファといったところで、アイザック・ニ ュートン  さんが考えられた微分・積分の計算と、楕円についての幾何的性質を用いています。             図の中で、離心近点角E と角f は示してありますので、ご確認ください。  Mは平均近点角、eは離心率です。Pが公転周期、nは平均運動になります。  書籍で、ケプラー方程式については見た事がありますが、ケプラー方程式を導く計算  は見かけたことがありませんので、実際に計算を試みました。  計算は、より短い計算になるようにしましたが、さらに簡単な計算でよいところがあれば  おしらせください。ケプラー方程式は、惑星の位置計算などでコンピュータを用いて  軌道計算に使うことがあるようですが、その基礎の計算の確認に、ご参考にしていただ  ければと思います。                                 (以上) --------------------------------------------------------------------
7.月面撮影のための望遠鏡の調整、試写状況、観測環境の整備などについて、  いろいろとやってみているところです。 8.小島先生の観測所へ行ってきました。 (吉田)  観測は室内でモニターだらけでした。カメラをセットしたら、後はすべて室内で。  天候状態の監視用モニターもあって、冬でも暖房のかかった室内から遠隔で次々と  撮影できるようになっているとのことです。 9.次回11月9日は総会と重なるため、休会とします。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 滝 敏美 後藤俊樹 木村達也 長谷部孝男 尾崎公一 大倉正敏 水野義兼      岡本貞夫 平澤康男 清野千代子 池村俊彦 古田俊正 小島信久 角田玉青・・・・ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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