名古屋支部 HOMEへ戻る東亜天文学会 名古屋支部 2019年01月12日(土) 例会模様
2019/01月例会報告(word)
参加者10名 吉田孝次、表實、東田豊、伊賀正夫、長谷部孝男、今枝優、貞永幸代、浅井香代、小林美樹、木村達也
日時 2019年01月12日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター 第三集会室
主な話題
1. 日時計天文学 (表)
日時計を利用して均時差を継続観測し、そのデーターから地球の公転軌道の離心率と公転周期及び地軸の傾角を
測定しました。 また、この観測の副産物として、日時計の設置されている地点の経度を求めました。
愛知県小牧市桃花台にある日時計を用いて、2017年4月18日から2018年2月8までの約300日間、.午前11時に日時計
の示す時刻と腕時計等で測ったJSTの時刻の差を継続観測してデーターを得ました。
これを解析すると
離心率 傾角 公転周期Ｐ 時差補正ｒ(分)
測定値 0.0165 23.7 365.3 9.49
文献値 0.0167 23.4 365.2422
時差補正（9.49分＝経度差2.37度）が実際の経度差1.99度より0.38度大きく、その原因はまだ不明です。
測定誤差なのか日時計の時刻表の誤差にあるのか、これを明らかにするのが今後の課題です。
※ 表先生は慶應義塾大学名誉教授を務められております。
2. 「こよみと天文学」十二支の起源 他 (伊賀) 十二支の起源に関する新城新造氏の著作からの解説です。 十二支(十干十二支)が年だけではなく月・日及び方角 にも使われており、恵方にも用いられています。
3. 月面XとA(伊賀)
今年の「月面XとA」はどちらもタイミングが悪いようで、昼間の時間帯が多いようです。
月面XとA(pdf)
4. Wirtanen彗星 (長谷部)
春日井の自宅から写るのかトライしてみました。 学生時代に購入したコムラー100mm F1.8をEOS Kiss Fにレンズの
後方キャップを加工して取り付けました。 眼視では見えませんでしたが、固定撮影で写りました。
恒星は9等+ぐらいが写っているようです。
Wirtanen彗星 KOMURA100mmF1.8（F2)、CanonEOSkissF、3sec固定
2018/12/10 22:02 1フレーム画像
2018/12/15 21:38 2フレーム コンポジット
2018/12/24 23:28 2フレーム コンポジット
5. C11台風後に動作不良、その後 (長谷部)
雨天後の寒さによるエンコーダー部の結露と想像して、カバーを外して駆動部各部をドライヤーで乾燥させました。
正常動作することを確認しました。
6. 日食観察会 (長谷部）
観測の予定はありませんでしたが「見た?」と聞かれた時に言い訳しないで済むよう、 観望会を急遽実施しました。
16名の方がご覧になりました。
部分日食観望会でのツール
7. 愛媛支部 竹尾氏からの「月面LOVE」関係 (長谷部) 1月14日の撮影依頼等があり、場所の特定と見えるタイミングの推定など交信中。 今のところ2月12日が良さそうです。
8. 写してみました (伊賀) Wirtanen彗星 2018.12.15. 30秒露出の40秒のインターバルで100コマ。 移動の様子をスライドショウで見ました。 昼間のヴェガ 2019.1.4. 昼間のヴェガを撮って見ました。
日食 2019.1.6. 曇りがちの部分日食です。
小惑星7240 Hasebe 2019.1.9. 長谷部孝男さんの名が付いた星です。
8. Quadrantidsの永年変化 (吉田) 杉本弘文氏が2013年から2019年までまとめられた電波観測結果を用いての考察です。 世界中の観測データーが入手出来るようになり、活動の様子が正確にわかるようになりました。 極大の前後に年によっては副次的なピークがあるようです。しかし、極大時刻のズレが少ないことがわかります。 近年解析精度が向上しているのが見てとれます。観測点数の増加が大きく寄与することから、ワールドワイドに観測点を 網羅する必要性があります。
9. 動画三本 (木村) ふたご座流星群 2018.12.14/15. 2台のカメラでの撮影。4133コマ。 しぶんぎ座流星群 2019.1.3/4. 2台のカメラでの撮影。 4481コマ。 部分日食 2019.1.6. BGMも「部分日食」?です。 1029コマ。 10.その他の写真
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 支部長 吉田孝次 メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、 木村達也、中谷仁、今枝優 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆