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東亜天文学会 名古屋支部 2019年05月11日(土) 例会模様

                                    2019/05月例会報告(word) 出席者 7名 吉田孝次、伊賀正夫、長谷部孝男、今枝優、浅井香代、小林美樹、木村達也 日時  2019年05月11日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 西生涯学習センター 第一集会室 主な話題 1. ごあいさつと報告 (吉田)  豊川市ジオスペース館におけるこの一年間の主な活動報告と協力いただいたことへの謝辞を述べました。
2. 「日月食」の甲骨文字 (伊賀)   岡崎図書館で白川静著作集別巻[図録篇]76、[釈文篇]36Pに甲骨文字で「日月食」の記がありました。  甲骨文字飲む書かれた時代の日月食がわかれば、その時代の月の運動がわかります。
3. 新小惑星 A/2019 G2,G3,G4について (今枝)    パンスターズサーベイで4月2日にA/2019 G2、4月4日にA/2019 G3、4月9日にA/2019 G4が発見されました。  その軌道は、昇交点がG2は火星と木星の間、G3が小惑星帯の中、G4が木星軌道の外に有ります。 軌道だけを 見ると彗星と区別がつきません。
4. 溶岩流観測 (長谷部) 天候に恵まれず、撮影できませんでした。 
5. セレストロンC-11の不調 (長谷部) ここ数ヶ月不具合が生じています。 表示時刻は正常ですが、日付がいつも1999年8月31日になっています。  GPSの故障ではないかと考えサイトロジャパンに問い合わせハンドコントローラーのデーターを書き換えましたが 治りませんでした。 GPS-offで日付・時刻を手入力すれば一応動作するので、取り敢えずこの方法で使用して います。 GPSが問題ではないかと問い合せていますがまだ連絡がありません。 6. 33cmドブソニアン観望鏡用脚立製作 (長谷部) 33cmドブソニアンは天頂付近に向けると接眼部の高さは1.4m程になります。 接眼部に触れると対象が視野から 外れるので、取手付きの脚立を製作しました。  7. 天文の日 (伊賀) 2019年5月11日はアメリカの「天文の日 Astronomy Day」です。 年2回、春は4月半ばから5月半ば、秋は10月半ば から11月半ばの間の上弦の月に近い土曜日になります。 今年は春は5月11日、秋は10月5日になっています。 8. 時計の展示会 (伊賀) トヨタ産業技術記念館でトヨタコレクション企画展「時の測り方〜和時計に見る"時感"と"からくり"〜」が 4月20日から6月9日まで開かれています。 9. 夜空を横切る謎の発光現象 スティーブ(伊賀) ナショナルジオグラフィックス日本語版にスティーブについての記事があります。 ステイーブは二つの発光の ハイブリッドとの事です。
10. 撮ってみました (伊賀・木村)    (1) 出目金星雲      天狗棚からの撮影です。(伊賀)
   (2) オメガ船団      岡崎の自宅よりの撮影です(伊賀)
   (3)太陽黒点       4月の例会発表の黒点の回帰したものです。(伊賀)
   (4) いて座の天の川    低空に雲が流れていました。(木村)
   (5) 夏の大三角      拡大するとピントが甘いです。(木村)
   (6) オメガ星団      天狗棚からの撮影です。(木村)
   (7) 出目金星雲      天狗棚からの撮影です。(木村)
   (8) 彼岸花星雲      天狗棚からの撮影です。(木村)


11. みずがめ座η流星群 (吉田)   今年のみずがめ座η流星群では、佐藤幹哉氏よりダスト・トレイルの予報が出ていました。  −539年と−985年放出のもので、どちらも日本では昼間の時間帯でした。 杉本弘文氏が世界の電波観測 を集計したものでは−539年のダストによる増加が見られますが、−985年ダストによる明確な増加は見ら れませんでした

(2). 長谷部さんから、ご質問いただいたことにつきまして、佐藤幹哉さんに確認しました。(小林美樹) Q 例えば-985年放出ですと、下の方のうすピンクの楕円全てが、トレイルと考えてよいのでしょうか? A 同じ年の放出です。上側が全部-539年放出で、下側が全部-985年放出です。   なぜこうなってしまうかと言いますと、これは私の計算上の問題になるのですが、トレイルを一つなぎに 追っていったときに、ハレー彗星からのみずがめη群のダストぐらい、時間(数千年)が経ってしまうと、 摂動を多く受けすぎて、トレイルの線が  「つづら折り」のような形になっていってしまうのです。   ですので、その折り返されて重なった部分を全てたどって表していくと、交差点  (地球軌道面の横断点) が多数できてしまう、というイメージだと思って下さい。そして(ここからはおそらくですが)、この一連の 分布傾向を全体として列のようにつないだときに、地球軌道と交差する辺りで、みずがめη群のピークが 観測されているのだと思っています。 Q 同じ放出年のトレイルはみずがめ群、オリオン群ともに突発がみられるのでしょうか? A 今年で見た場合、計算上でも、-985年は、-539年よりもダストが薄い(fM値が小さい、放出速度の絶対値が大きい) というデータでしたので、-539年のダスト放出が活発だったというわけではないと思います。もし、もっと もっと多くの予報と観測結果のデータがあって、同じようなダスト・トレイルの条件の時に、出現数に差があれば、 母天体の活動度までさかのぼって推測できる可能性はありますが、ハレー彗星では、まだそこまで経験値が蓄積 されていません。しし群とジャコビニ群では、当時の母天体活動の差まで、徐々に迫れるようになる手応えこそ ありますが、まだまだ難しいのが現状です。ただ、流星群から母天体を探っていくというのは、次のステップとして  目標にしている研究内容であることは確かです。 トレイルがもっと正確に望遠鏡(可視、赤外等)で観測することができるといいなぁと思う今日この頃です。 5/26に小牧市でこんなイベントがあるようですね。土曜日なので動けず残念 http://www.ma.ccnw.ne.jp/komaki-planet/event%20kouza.html 12.その他の写真







今枝さんのお土産 阿智村のクッキー

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、        木村達也、中谷仁、今枝優 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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