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東亜天文学会 名古屋支部 2021年07月10日(土) 例会模様

-------------------------------------------------------------------- 参加者:6名 吉田孝次、長谷部孝男、今枝優、貞永幸代、土合加津代、木村達也(内会員4名) 日時 2021年07月10日(土) 14:00〜16:30 場所 名古屋市西生涯学習センター 美術室 主な話題:  1. 近況   (各自)   コロナで中断していた間の活動と想いを各自語ってもらいました。




 2. 最近発見された彗星  (今枝)

 3. 木星と土星の接近について (今枝)   4. 学研ピンホールプラネタリウムの育成 その2 (長谷部)    直径2.5mの投影用ドームを製作しましたが、続いて説明用星座図投影機と惑星投影機を試作、原型が   できたので報告します。  @ 星座投影機  パワーポイントで作図した星座図をOHP用フィルムに縮小プリントし、これをスライドとして使用。  100均LEDライト(写真1)の光源とマルチ雲台を組み合わせ投影機(写真2)を製作。  スライドは小さ過ぎるとプリンター性能の限界で細部が見えず、大き過ぎると投影レンズの視野が不足する。   プリンターを種々試し、1コマが17.8mm×23.9mmとなる設定で印刷した。  投影には色々試作したが最終的にOr25mm接眼鏡を使用。  トレーシングペーパで散光したが周辺減光が大きく最終的に光源を2個に増やした。                写真3はスライドの例で、カシオペア「W」から周囲星つなぎ、星座図へつなぐ。  写真4は投影状態、目視ではそれ程感じないが、LEDに比べ豆電球はかなり赤っぽく写った。  写真1
写真2
写真3
写真4
 A 惑星投影機  静止投影モードと、15分で1回転しながら投影するモードがある。  極軸調整部(写真5 赤矢印)のすぐ上から恒星球までが回転する。  恒星球直下の円筒部(写真5 青矢印)に固定する小型投影機とした。  当初予定の小型LEDライトは試作結果光量不足だったので、星座投影機に使用した明るめのライトを用いた。  取付けクリップの自在継ぎ手を利用する台座とした。  投影機は複数惑星の同時投影を想定し4個製作する。  レンズが多数必要になるが、ピンホールの星像並みでよいと判断し、アクリル板を削り出して雑なものを自作した。  写真6は恒星球に取り付けた惑星投影機。  写真7はかに座に並ぶ火星と金星、左にしし座がある。  図1は投影機の構造 写真5
写真6
写真7
図1






 5. 学研STEAMの天体望遠鏡 UrtraMoon (長谷部)  書店で見かけ、税込2,750円と安価ながら5cmのアクロマートであり、初心者向けに薦められるものか?試してみた。  以前 友人から借用・試用したコルキットKT-5cmは見え方は良好ながら、小学生低学年では少し大き過ぎて、  扱うことが難しいのではと考えていた。   このキットはfl≒300mmで小型に設計され、倍率×12と×25で、入門用としては良さそうな仕様だ。  結果:総合的には薦めることができる。ただし、  @ドローチューブとアイピースが特殊規格なので、一般のアイピースが使えない  A付属アイピースのうち低倍用が見かけ視野が狭く、高倍と比べ実視界が10%も広がらない  の2点は残念。  写真9のように接眼部を改造して1-1/4のOr-25mmを使用すると、ノンコートながらまずまずの像を示した。   ガイドブックの「見え方の説明」に過度な強調もなく、土星写真も実際に近く好感が持てる(写真10)。  国立天文台プロデユースの5cmも 今後 ちょっと気になる。  レンズ研磨手法として、切削工具で概形成型→金属球面型と紙ヤスリによる研削(#180〜#2000)→ピカール磨き で、  雑ながら作れることが分かり、φ28位の平凸レンズを作り、fl≒25mmのホイヘンス式を試作した。  一応使えそうなレベルだったが対物がF=6の望遠鏡では収差が大きく、周辺像は著しく劣化し実用にならない。   アクリル単レンズで3群3枚の「なんちゃってエルフレ」を試作した。  とりあえずfl≒30mmで、色収差は出るものの比較的広視界が得られた。  晴れるのを待って性能確認予定。 写真9








 6. 各種リモート講習会         (長谷部)     4月17日 武豊町ゆめたろうプラザ「はや通」になろう JAXA 津田雄一PM  4月24日 第142回 福井教室 核反応の話 名古屋大 福井教授  5月29日 もういちど学ぶ天文学 名古屋大 福井教授  6月26日 第143回 福井教室 大質量星生成過程仮説とLMCにおける分子雲タイプT・U・Vの観測結果解釈
 7. 中日新聞の天文関係記事    (長谷部)        3月17日〜7月8日の間で54件。  はやぶさ2、星出さん、皆既月食、火星ヘリコプター関連など。  コピーを回覧。   8. スターリンク(人工衛星)    (木村)   5月27日打ち上げのものです。   動画(wmv) 右端中央から 暗い点の列が現れ、左上方向に移動していきます。  コロナ禍での4ヶ月ぶりの楽しい例会でした。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、    木村達也、中谷仁、今枝優、土合加津代 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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