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東亜天文学会 名古屋支部 2021年10月09日(土) 例会模様

出席者 8名 吉田孝次、長谷部孝男、伊賀正夫、今枝優、東田豊、貞永幸代、土合加津代、木村達也 日時 2021年10月09日(土) 14:00〜16:30 場所 名古屋市 西生涯学習センター 第一集会室  主な話題: 1. 近況 (各自)   コロナで中断していた間の活動と想いを各自語ってもらいました。













2. NPO法人東亜天文学会ウェブ年会のご案内  (吉田) 他 ウェブセミナー3件





3. 最近発見された彗星の軌道要素   (今枝) 

4. 81mm屈折望遠鏡による二重星観望 (今枝) 

5. 国立天文台天体望遠鏡キット   (長谷部)



学研の「ウルトラムーン」との比較をしたく入手。 構造理解のため半割れの鏡筒にレンズをはめ込み組み立てる方式。 接眼レンズはホイヘンスH25mmとプレスルP6mmの2種、 これも半割れ組み立て方式。   対物も接眼もしっくり設計でガタはないが、 P6mm2枚の一方のコバ厚が0.2mm厚くケースを削って組み立てた(※1)。 すべてのレンズはコーティングされており性能は良い。 対物の焦点距離は390mmでF≒8。 H25mmでも周辺ごく一部を除き良像を示し、 P6mmでは土星の輪も明瞭で昔学校の五藤光学5cmで土星を見たときの感激に近い。 ファインダーは「見当」で慣れれば低倍で導入できるが、 H25mm鏡胴がやや太くてきつく、高倍への交換時に姿勢がずれる。 H25mm鏡胴の外径を削り合わせた(※2)。 上述(※1、2)2項目は樹脂加工に不慣れな場合は少し難題。 完成状態は手扱いも容易な上、性能も「一家に1台」のキャッチフレーズ通り。 導入し易いようにファインダースコープを作成し取り付け部の改造をしてみた。



税込 \5,280送料要。







6. 「月面LOVE」に関して  (長谷部)   愛媛支部の竹尾支部長から同時期に見える「月面X」と「月面LOVE」で、 出現時刻が前後する理由は?との質問があった。 加えて文字「L」の見かけの折れ曲がり角度の違いを説明するために、 秤動量による月面シミュレーションソフトを作成していたが、 ようやくできたので作図して8月15日にお答えした。

7. リモート講習会等への参    (長谷部)   7月31日 もういちどまなぶ天文学(名古屋大 福井教授):恒星までの距離の測り方 8月18日 シンポジウム「月面における科学」(JAXA);  アルテミス計画への参画機会と日本の独自技術を活用し、  重力天体探査技術の挽回と同時に、世界的な科学成果創出を目指すための意見交換の場。  3回の計画として;  @極域へのローバ着陸と越夜観測の実証。   ピンポイント着陸と急傾斜地走行技術、有線地震計の埋設と分析。  A無線地震計ネットワーク設置とNectarium岩石採取で越昼・越夜観測の実証。   回収はアルテミス有人計画で。  B月裏へ100km基線長の電波干渉計設置。   3基同時ピンポイント着陸とEML2への中継衛星投入。 8月28日 第144回福井教室(名古屋大 福井教授);  宇宙線の起源、超新星残骸からのγ線観測と考察。  中日新聞9月20日 科学欄に同内容が掲載された。  講演会では結論に至る経過も含め詳述された。 9月19日 「はやぶさ2:小惑星リュウグウ探査6年間の旅、そして地上サンプル分析と新たな旅」  JAXA 津田雄一PM:これまで公表された経過報告のおさらい。  名古屋大 渡邊教授:とりあえずの結果として、  @そろばん玉形状の赤道峰は高速回転で形成  A水・有機物を含むラブパイル天体である  BDCAM画像と可視光画像からクレータエジェクタのレイ構造  C衝突弾と生成クレータ径比が予想を大きく超え×100→リュウグウの形成年代が1億年に満たない  東京大 橘教授:  @サンプル採取時の映像で、すぐ割れそうな・つるっとした・平べったい・ぼこぼこした、など色々な岩石  A回収したサンプルもいろいろな種類が混在  B再突入カプセルの回収からキュレーションセンターへの移送までの臨場感ある画像紹介 9月25日 もういちど学ぶ天文学(名古屋大 福井教授):なぜ宇宙は無重力? (8月18日、9月19日の2講演は名古屋支部 小林さんから紹介いただきました−感謝) 8. 「天界」原稿   (長谷部) 「月面あちこち 4」の校正を経て10月号掲載。 次いで5(ヒギヌス-1)、6(ヒギヌス-2とIMP)の原稿を編集部に送信。 続いて「7 フラムスティード」について作成中。

9. 中日新聞の天文関係記事 (長谷部) 7月11日〜10月6日で27件。 商業宇宙旅行関連、 ケンタウルス座Aブラックホール観測、 JAXA新型エンジンテスト成功、 パーシビアランス火星岩石採取など、 津島児童科学館の天体観望会、 宇宙線起源は超新星爆発、 イプシロンロケットによる高専衛星関連、 ベピコロンボ水星フライバイなど。 ペルセウス座流星群・中秋の名月はこの地域天候不順で紹介記事のみ。 10. 連星の軌道図   (伊賀) "BASIC Programs from Sky & Telescope" にある "BINARY.BAS"   を使ってこと座ε1、ε2などの軌道図を描いてみました。











11. 続「天文年鑑」1 (伊賀)  「毎月の空」の図は1950年版では北天と南天に別れています。  おそらくこの表示形式は1957年版まで続きました。 12. ASTRO Surfuce (伊賀) 画像処理ソフト  Registaxに相当するAstroSurfaceがフランスで開発され、  みなさんが使い始めています。 13. 曲線あてはめ (食時刻の計算)   (伊賀)  2天体の外縁の角距離と時刻の関係式を求め2021年11月8日の金星食の  第1、第4接触時刻を求めてみました。 14. 撮ってみました (伊賀) (1)太陽黒点 AR12882ほか





(2)ISS と水銀灯

(3)秋の星座 a)おひつじ座とさんかく座付近

b)カシオペア座とケフェウス座付近

15. 撮ってみました (木村)  M42 ε160 F3.3 exp180s*6 NB-1

北アメリカ星雲とペリカン星雲 300mm F4 exp180s*8 ADNF

ハート星雲 300mm F5 exp180s*8 ADNF

はくちょう座γ付近   300mm F4 exp180s*8 ADNF



網状星雲  300mm F4 exp180s*8 ADNF

M31 ε160 F3.3 exp180s*8 NB-1

M33 ε160 F3.3 exp180s*8 NB-1

ライオン星雲  ε160 F3.3 exp180s*8 NB-1

クレセント星雲 ε160 F3.3 exp180s*8 NB-1

網状星雲(東側) ε160 F3.3 exp180s*8 NB-1

コロナ禍での3ヶ月ぶりの楽しい例会でした。 今年は忘年会が開けるでしょうか。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、  木村達也、中谷仁、今枝優、土合加津代 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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