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東亜天文学会 名古屋支部 2024年02月10日(土) 例会模様

-------------------------------------------------------------------- 参加者:吉田孝次、長谷部孝男、今枝優、小林美樹、貞永幸代、木村達也(6名、内会員4名) 日時  2024年02月10日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 西生涯学習センター 第一集会室 主な話題:  1. 石崎正子さん 他                           (吉田)

先日、Facebookに中村卓司さんから、懐かしい石崎正子さんに抱かれた中村卓司さんの写真があげられました。 思い出して、私がお世話になった中村卓司さんが写った30年前の写真を見つけFacebookにあげました。
この写真は、1993年京都大学中高層大気研究所信楽MU観測所での研究会兼合同観測会のときのものです。 私は田峰微小天体観測所でFM電波流星とイメージ・インテンシファイアー(暗視管以下I.I.)を使ったサチコン ビデオカメラ観測、双眼鏡観測、写真観測を豊川サイトでは木和博さんがFM電波流星観測とI.I.をったビデオカメラ 観測を岡崎サイトでは鈴木悟さん、明保利通さんがI.I.をったビデオカメラ観測を同時に行い、流星光度と FM電波の受信強度の相関を調べる先進的な研究を始めていました。 奈良の室生観測所でも、上田昌良さん、藤原康範さんもI.I.を使ったビデオカメラ観測を始められました。 MU観測所で勤務されておられた中村卓司先生の呼びかけで、最新鋭のMU観測所で素性がわかる流星の電波観測と I.I.を使った光学観測の同定観測をしようと集まったときの写真です。 時代は後先になりますが、中村卓司さん(国立極地研究所所長でしたが、その後教授)は昔の方ならご存じかも 知れませんが、流星塵の観測・研究をされておられた石崎正子さんのお孫さんなのです。(この集合写真に写っておられます) 私は大阪の四ツ橋にあった大阪市立電気科学館での大阪支部例会で何度かお会いした覚えがあります。
この例会では、中村さんの特別な許可を得て、ラジオ番組に出演された石崎正子さんの実に素晴らしい音源 (オープンリールテープからのデジタルリマスター)を聴くことができました。(詳細は中村さんから、どこかで 書いていただきたくご要望いたしました。)  2. 2024年1月15日6時55分35秒の火球のインフラサウンド           (小林) 高知工科大学山本研究室から貸与を受け作手と豊川に設置したインフラサウンド計に火球の衝撃波と思われる信号を紹介しました。


3. 話題いろいろ                           (今枝)
  (1) 最近発見された彗星の軌道要素   (2) 12P/Pons-Brooks 位置推算表(日没後90分の位置)  4. 話題いろいろ                             (長谷部)    (1) 月面探査機 SLIMについて   1/19〜20のWeb中継を視聴した。   加速度や高度に関する情報がリアルタイムで表示され、臨場感のある中継だった。   情報そのものが採れているので軟着陸はできたのだろうと思ったが、結果公表がされないまま時間ばかりが経過する   ので0時50分ころ諦めて寝た。   翌日の新聞で状況を知り太陽電池に光が当たれば活動再開が期待できると判断した。   25日に公開されたマルチバンド分光カメラの画像とLEV-2の画像を見て想像すると、SLIMの3Dモデルを使って下記の   様な姿勢であり27日頃には太陽電池パネルに光が当たり始めると予想、着陸地点の太陽高度が0°になる31日16時ころ   までの4日間位は観測できるのではないかと期待した。
  ACT-REACT LRO_QuickMap画像にJAXAのSLIM_3Dモデルで得た画像を組み合わせ作成した着陸姿勢の想像  
  岩石「トイプードル」とされる画像(JAXA提供)   状態は予想に近いらしく、29日には新たなマルチバンド分光カメラの画像やその後の新たな画像も公開され、再び太陽高度   が似た状態になる2月25日以降の再起動にも期待したい。
  (2) ACT-REACT LRO_QuickMap   上記資料を作った時に利用したQuickMapを使ったことが無い方のために、サンプル画像でご紹介しました。   下記から入れます。   https://quickmap.lroc.asu.edu/?extent=-90,-31.8307378,90,31.8307378&proj=10&layers=NrBsFYBoAZIRnpEoAsjYIHYFcA2vIBvAXwF1SizSg
  (3) 月面LOVE予報 など   愛媛支部長竹尾氏からメールで上尾天文同好会の関根増三氏(愛媛県出身)が提唱されている月面十字架について   問い合わせが届き、私は知らなかった旨を返答。
併せて月面LOVEの予報を依頼されたので、次のように2025年分を作成し送付しました。
  (4) 第21回 「もういちど学ぶ天文学」 名古屋大学 福井教授 1月27日14時〜15時30分 ZoomにてこのZoom講座の   運営者である早川貴敬氏と福井名誉教授との共同執筆の論文   「Dust-to-neutral gas ratio of the intermediate and high velocity H I clouds derived based on the sub-mm    dust emission for the whole sky」   について紹介された。   星間ガスの重元素(HとHe以外)存在比率の測定は従来遠方の星や銀河の光の吸収線観測によっていたためわずかの限定範囲   でしかなかった。   H Iの21cm波とサブmm波の分析を行うことで、広範囲な空域を47分角の分解能で調べ、かつ高速分子雲と中速分子雲・低速分子雲   で分離して全球で描画した。   高速で落ち込む分子雲は重元素を欠いていてSMCの比率に近いことから、その起源として銀河の中から噴出したガスが落ちて   きたとするより外部から飛来したと考える方が妥当だと見ている。

  (5) 中日新聞の天文関係記事   1月14日〜2月9日の4週間で28件。   SLIMピンポイント着陸関連 周回軌道投入・着陸予定・LEV-2画像など着陸状況の発表・太陽電池復活とマルチバンド分光カメラ   での撮影・休眠 など17件(連載コラムで取り上げ・記念メダル広告含む)、情報収集衛星打ち上げ、地震で「かぐら」停止、   中日文化センター講座「銀河の謎に迫る宇宙望遠鏡の今」、中国 宇宙での微生物実験、大野市観光協会広告、H3での打ち上げ   衛星公開、スペースワン初号機打ち上げ予定、春日井市で宮沢賢治幻燈館朗読、JWSTのNGC1512画像、ガリレオと望遠鏡、プラネ   タリウム100周年記念事業 各1件。  5. 話題いろいろ                           (木村) (1) 太陽を回る月の軌跡    以前、小林さんが話題にしていた太陽を基準にした月の軌跡についての動画が、YouTubeに数本ありましたので    短めの物を見てもらいました。
  (2) カメラクーラー    写真用品商社「浅沼商会」の?Fotopro CR-02 カメラクーラーがとどきましたので、紹介しました。    本格的には冷えないでしょうが過度の加熱をふせぐ事を期待しています。
6.そのほか

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  木村達也  メンバー 吉田孝次、伊賀正夫、長谷部孝男、貞永幸代、        小林 美樹、中谷仁、今枝優、土合加津代 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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