第48回流星会議(富士山流星会議)報告 |
2007年8月11日東亜天文学会名古屋支部例会資料 |
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1.日時: 2007年8月3日(金)14:00〜5日(日)11:30 |
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吉田孝次 |
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2.場所: 富士教育研修所(裾野市)〜世話役:御殿場在住 長田和弘、芹澤寛隆、高梨美華、御殿場星の会の皆さん |
3.参加者: 約40名 |
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4.プログラム |
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2008年1月より会長に就任される小関正広さん |
道の駅『富士吉田』に隣接して建てられた |
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『富士山レーダー記念館』 |
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講演会 講師: 松田 准一さん(大阪大学理学研究科 教授) |
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講演題目: 『隕石中の希ガスの元素存在度と同位体比研究について』 |
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〜太陽系前駆物質の研究への展開 |
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◆懇親会 |
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懇親会は1日目も2日目も恒例通り行われました。 |
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1日目:御殿場の故・高梨雅彰さんの七回忌にあたり、 |
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高梨さんを実名モデルに取り上げた倉敷科学センター |
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のプラネタリウム番組のビデオが紹介されました。 |
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タイトルは『いつでも夢を』という素敵な番組で、五藤 |
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光学が制作したものでした。 |
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夢にまで見たしし座流星群を見ずして他界された故 |
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高梨さんを取り上げたもので、倉敷の三島さんと五藤 |
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光学さんが制作されたものでした。 |
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この後、皆で酒を酌み交わし交友を深めました。 |
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2日目:日本流星研究会幹事会が2階で行われている |
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中、懇親会はいつも通り賑わっていました。 |
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◆分科会2〜『流星の写真観測とTV観測』 |
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座長: 岡本貞夫さん 書記: 吉田孝次 |
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参加者: 17名 |
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1)デジタルカメラを用いた流星の写真観測 |
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2)イメージ・インテンシファイアーを用いたTV観測と |
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ワテックカメラを用いた火球のTV観測 |
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3)UFO
Capture、UFO Analizerを用いた自動検出と |
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自動解析 |
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◆研究発表 |
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1.蘭州火球U 司馬康生さん |
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2004年12月11日中国甘粛省蘭州市で隕石落下の可能性 |
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を求めて、現地調査をされた司馬さんの報告。 |
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2.2004年と2005年における2地点での自動TV流星同時観測による1,524個の同時流星 上田昌良さん、岡本貞夫さん |
大阪府羽曳野市と愛知県日進市を結ぶ長い基線長の利点を生かして、WAT-100N+6/0.8LENSの広角TVカメラで精度 |
のよい、膨大な量の流星軌道を求められた。 |
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3.MUレーダーと外部受信点での同時電波観測による流星の軌道決定 藤原康徳さん |
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MUレーダー電波の反射点の位相から流星速度を求める方法は、一般的なレーダー観測であるが、GPHの時刻信号を |
レーダー電波に載せることで軌道精度の向上を狙う画期的な方法の紹介があった。 |
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4.流星電波の前方散乱を利用した観測による流星の日周変化と年周変化 岡本貞夫さん、前川公男さん |
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Meteoridsで研究成果を発表された内容。鯖江市の福井高専で出されたビーコン電波を田峰微小天体観測所と日進市で |
受信したものから解析されたもの。特異年が見つかっており、このデータの更なる解析から新たな発見に繋がる可能性を |
秘めた研究といえる。 |
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5.1982年10月の突発の正体は何か 溝口秀勝さん |
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1982年の10月は吉田にとっても記念すべき年で、1981年からFM電波の定点・定時観測を行ってきた鈴木和博さんのデータ |
を解析し、天頂効果(木下効果)と放射点の位置や流星群の活動状況から新たな流星群をサーベイしていた時期の話題で、 |
βTauridsを発見している。懐かしい秋の空のできごとでしたが、溝口さんは眼視観測から新たな可能性を探し続けておられる。 |
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6.果たして流星電波観測は流星活動モニターできているのか? 小川宏さん |
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Activity
Level Index を提唱した小川さんの、長期にわたる多くの流星群についてまとめた力作。 |
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Lorentz曲線を用いて、出現状況の構造解析をおこなっている。眼視観測データでのチェックも入れて、流星電波観測国際 |
プロジェクト、Radio
Meteor Observation Bulletin(鈴木和博さん)のデータなどを用いており、統計処理上充分な質と量の |
データから研究が行われている。 |
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7.天頂引力補正の再評価 内山茂男さん |
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流星の眼視観測では、6.5等星まで見える空で、雲や遮蔽のない観測条件に置換えた場合の流星数にノーマライズする |
だけでなく、天頂引力によって生じる放射点のズレが高速流星と低速流星では異なってくることから、観測される空間密度に |
差を生じるのではなかとの観点から、天頂引力補正の再評価を行っている。他人の観測データを解析することに重点をおいて |
いる内山さんの解析内容にいっそう信頼感を与える実に注意深い研究者の目といえる。 |
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8.明治43年のハレー彗星回帰について 芹澤寛隆さん |
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彗星を人文科学の目と宗教家の目から分析した発表。 |
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以上 |
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