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東亜天文学会 名古屋支部 2008年06月14日(土) 例会模様

OAA事務局への例会報告(WORD) --------------------------------------------------------------------   出席者6名 吉田孝次、中谷仁、清野千代子、河原義則、田中利彦、池村俊彦 日時  2008年06月14日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 北生涯学習センター 第5集会室 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
話題、紹介 1.中谷仁さん自己紹介など  以前は、秋田県にすんでいました。最近愛知県に移り住んだばかりで、OAA名古屋支部のホームページを見て今回  初めて参加しました。 天文では変光星を中心にやっています。  地質調査などをやっていまして、今朝8:43に起こった岩手県内意陸南部地震の付近も調査に行ったことがあります。  36〜37才のころ、変光星に関する講演会に参加し、広澤さんに手紙を出したことがきっかけで、日本変光星研究会  に入ることとなりました。  今は名古屋市の北隣大治町に住んでいます。ちょくちょく参加しますのでよろしくお願いします。     -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
2.ガンマ線バーストが捉らえられたという話題を紹介します。(中谷) 2008/03/18にガンマ線バーストをとらえたとの記事がここにあります。 10秒露出で監視撮影と、監視衛星Swift との連携で自動位置決めにより、ガンマ線バーストの前後を捉えたとのことです。  11等台だったものが増光して10等より明るくなったところから捉えられ最大光度5.8等級まで増光し、11等台に  なるまで約240秒 このホームページの下の方にその光度曲線グラフがあります。    意見  (河原)変光星の解説をはじめてみたとき、何年もの周期で変光するようなものを、とても観測なんてできないと  思って興味を持てませんでしたが、200秒ぐらいで変光するなんてのもあるんですね。  (吉田)小島さんなどが捜索しておられる超新星も変光星の分野ですか。  (中谷)激変の変光星として対象です。   (池村)私たちはとても手が出ませんが、系外惑星や、褐色矮星が恒星を隠すなどの現象も変光星の対象ですか。  (中谷)はい、食変光星の種類です。     褐色矮星によるものは、重力レンズのような働きをして、後方の構成の光を変化させます。     この頻度により、暗黒物質、ダークマターの量の推定などの研究に結びついています。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3.河原さん近況  久しぶりに参加しました。  定年退職して、いろいろなことに手を出しています。  鏡面研磨、無線機の修理、などをやっています。池村氏の望遠鏡のサポートもやっています。  最近、セレスとロンC8を3台ネットオークションで購入し、評価などしています。  当たりはずれが大きく、そのうち1台がすばらしい像を結んでいました。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
4.木星の最近の注目点(池村) 皆さんご存知の木星の大赤斑のすぐ右側に小さな赤い渦が近づいています。 約1ヶ月で大赤斑の直径の半分程度づつ 順調に近づいています。 大赤斑との中心より少し上(南)ですが緯度がほぼ同じで、このままいけば衝突します。  両方とも右巻きの渦ですので、  ・大赤斑の上をぺしゃんこになってすり抜けるか。  ・大赤斑に巻き込まれてぐるりと周りを回るか。  ・大赤斑に飲み込まれて吸収されてしまうか。  どうなるんだろうと、世界中の木星ファンが注目しています。  日本はシーイングが悪いので、この小さな渦を捉え るのがやっと、という状態です。  フィリピンの2名の方がすばらしい画像を撮ってくれるおかげで、様子が良くわかります。
5.オランダの方がみごとにISSを撮影しているので紹介します。(池村)  これは、「きぼう」を取り付けた直後のようです。「きぼう」がどれか、わかる方教えてください。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
6.EUROPE 探査計画について(吉田)  アリゾナ大学のホームページに掲載されていました、Europe(木星の第2衛星)探査計画についての情報です。 その氷殻の厚さは3kmほどと考えられるとのこと。 7.アタカマその後(吉田)  2005年OAA名古屋総会(6月)で名古屋大学大学院教授福井康雄さんが「なんてん」などについて講演会を行いました。 8.ツングースカ〜チコ湖について(吉田)  1908年に起こったツングースカ大爆発の近くのチコ湖についてイタリアのボローニャ大学の研究者が  調査した結果、チコ湖はセカンドインパクトの可能性があるとのこと。  大きな隕石は斜めに落下しても丸いクレーターができるが、チコ湖は入射方向と考えられる方向に  やや楕円になっているとのこと。 9.うしかい座流星群について(吉田) 6月27日が極大日と予想されている。1時間に1個程度と多くの出現は望めないが、監視すべき流星群です。  今年は月明の心配はなく、天気がよければ観測条件は良い。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
10.OAA活性化について(提起池村、全員討議)  最近、会員の高齢化が目立ってきています。50代でも若年層と呼ばれることがあります。  安達理事も活性化について記事を書かれています。地域の天文イベントへの協力参加、または、イベント  実施など、積極的な活動が望まれますが、具体的にどうすればよいのか、何ができるのかよくわかりません。  天界に、こうしたらうまくいった というような成功例の記事を多く掲載してほしいと思います。   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 滝 敏美 後藤俊樹 木村達也 長谷部孝男 尾崎公一 大倉正敏 水野義兼      岡本貞夫 平澤康男 清野千代子 池村俊彦 古田俊正 小島信久 角田玉青・・・・ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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