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東亜天文学会 名古屋支部 2009年6月13日(土) 例会模様 ☆安達さんを迎えて

-------------------------------------------------------------------- 名古屋支部例会模様0906.doc 出席者10名  後列  水野義兼、木村達也、池村俊彦、河原義則、伊賀正夫、滝 敏美        前列       田中利彦、安達誠、吉田孝次、長谷部孝男 日時  2009年6月13日(土) 14:00〜16:30 場所  名古屋市 西生涯学習センター --------------------------------------------------------------------
議題  1.全員自己紹介 長谷部孝男さん    30年ほど前月面、木星スケッチをやっていましたが長期間中断し1年ほど前から再開しました。    現在は月面クレータの形状の研究と近所の人を対象に観望会などをやっています。      伊賀正夫さん    愛知県岡崎市に住んでいます。最近は太陽の観測、撮影をしています。黒点が大変少なくて、面白い画像が撮れず    こまったものです。        河原義則さん    愛知県弥冨市(金魚生産量と、日本一標高の低いJR駅で有名)少し天体観測から離れて、無線機の修理、パルスモーター    の回路、などをやっています。最近土星を見たら大変シーイングがよくて良く見えたので、また、惑星をやりたいなと    思っています。   
    池村俊彦    38cm鏡が鏡面不良のため、田阪さんのところに入院して5ヶ月になります。望遠鏡禁断症状が出そうです。    赤道儀のモーター、接眼部のモーターなどで、河原さんには大変お世話になっています。        滝 敏美さん    二重星の星図を作ったり、軌道図を書いてみたりしています。        水野義兼さん    岐阜県可児市で、彗星の観測、撮影をしています。    長谷部さんのアイデアで軽量の材料でよいフードをつけることができました。   
    田中利彦さん    三重県伊賀市です。新星や彗星の観測、撮影をしています。    規則、規定に縛られた観測は肌に合わないので、自由きままに観測、撮影をしています。        木村達也さん    名古屋市内に住んでいます。たまには暗い空へ遠征して星雲、星団、星景などを撮影しています。    科学館の前で短時間露出の合成法により科学館とオリオン座なと、の撮影もやってみました。        吉田孝次さん    愛知県豊川市です。流星、隕石が専門です。光学系にも興味を持っています。    --------------------------------------------------------------------
 2.私の望遠鏡(安達)   最近、用意してあった部品を組み立て、赤道儀架台を改修しました。架台部品は大変重く、家族(息子さん達)に   手伝ってもらって、命がけで、ドーム内に運び込みました。西側に高層マンションが建ったため、西空は観測不能   となりました。鏡筒は全鉄製で重量80kgあります。   -------------------------------------------------------------------- 3.安達誠著"天体観測の教科書『惑星観測[編]』(誠文堂新光社)の紹介(安達)   最近の観測、撮影技術について、プロ、アマチュアなど幅広い達人達に原稿を依頼して惑星観測についての   英知を結集しました。インターネットが普及していく中で、このような解説本は最後になるだろうと思われます。   私(安達)が中心となって編集しました。出版社の意向、著作権の問題、原稿依頼者との調整などで、編集責任者と   して多くの苦労がありましたが、なんとか、完成し、責任を果たせたと思っています。
--------------------------------------------------------------------  4.7月22日皆既日食関係   1)武部俊一著"皆既日食"(朝日新聞出版)の紹介(吉田)   7月22日の皆既日食は46年ぶりということや、アジアで見られるという点において早くから注目されてきた。   本書は、この皆既日食情報は勿論のこと1960年代後半からの天文熱を支えて現在に至る日食ハンターの足跡も垣間見ることができる。   時代は遡って、旧約聖書に現れる日食との照合や日本史に現れる日食と思しき記述との照合についても言及されている。   一部の天文ファンには根強い人気の切手の紹介がある。著者が切手マニアらしい珍しい日食切手の記事も見逃せない。   コラムには、本土で部分食が見られることから、多くの人たちが日食を見ただけで終わる。こうした方々にも是非、日食の背景の   部分も本書で楽しんで戴きたい。    著書: 完全ガイド『皆既日食』    著者: 武部俊一(たけべ・しゅんいち)    発行: 朝日新聞出版    定価: 1,000円(税別)
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  2)科学雑誌"Sience-Window"に掲載された皆既日食の紹介(伊賀)   ネットで見つけて申し込み、購入しました。300円でした。   見やすい解説とCDがついています。子供たちへの説明用に有効だと思いました。   --------------------------------------------------------------------   3)満天(コニカミノルタ プラネタリウム)日食番組紹介(吉田) 日食はコロナ、プロミネンスだけではなく本影錐がやってきて、それに覆われる様子の観察も必要ということで、    天頂付近にはコロナが見えている太陽を、地平線付近では本影錐がやってきて覆われる様子を番組として考えているとのことです。   詳しくは満天のホームページをごらんください。 --------------------------------------------------------------------  5.ISSの撮影に成功しました。(長谷部)   どこが写っているのかよくわかりません。わかる方いますか。   (安達)もっと高解像度のものがこれですが、同定できますでしょうか。 よく写っていますヨ。(安達)   --------------------------------------------------------------------
 6.小惑星7240=Hasebeの命名が承認されました。(水野)[◆◆拍手◆◆!]   長谷部さんは40年ほど前から活躍されており、最近では赤道儀機能つきドブソニアンの自作や軽い材料を使って   シュミカセ用のフードをたいへん上手に作られるなど感心しております。その40年ほど前の名古屋星の会の会報を   お持ちしました。長谷部さん、池村さん、伊野田繁さんなども掲載されています。 --------------------------------------------------------------------
 7.彗星捜索用の望遠鏡(水野)   このフードは長谷部さん考案のもので、大変軽量で丈夫な構造のものとなりました。   最近撮影したものをご紹介します。                          測定のために選択した恒星     --------------------------------------------------------------------
8.半田空の科学館 天文講演会   “ガリレオから最新の宇宙へ”渡部潤一准教授(国立天文台)の古田さんからの案内(吉田)   この情報は半田空の科学館でボランティア活動をされている古田さんからの情報です。   天体観望会のお手伝いをしている半田空の科学館で、下記の天文講座(一般向け)があります。  予約制ですが、定員に満たないため、もし、お時間がございましたら、ぜひご参加ください。  日時 6月14日(日) 15:00〜16:30  場所 半田空の科学館 プラネタリューム室  講師 国立天文台 天文情報公開センター長 渡部潤一 准教授  演題 ガリレオから最新の宇宙へ  入場料 300円  予約なしで、当日窓口で申し込んでください。 --------------------------------------------------------------------  9.「かぐや」の月面落下について(長谷部)   6月11日03:25(JST)に月面南西部(天体望遠鏡で見た左上)エッジ部分の暗部に入射角1゜秒速1.7kmで落下したそうです。   あいにくこのときは全国的に雨で、近畿、東海では誰も観測はできませんでした。   オーストラリアで、赤外線で撮影し発行を捉えたとの情報があります。   ずいぶん遅いスピードで、入射角1゜ですから、たぶん転がり分解しながら散乱したことでしょう。   クレーターは、たぶんできてはいないと思われます。大きな衝突発光も無かったようです。   この左上のエッジ付近の夜側との予報でした。夜側というのは衝突による発光が観察しやすいとの理由です。(安達)    --------------------------------------------------------------------  10.変光星ぎょしゃ座εの情報紹介(池村)   sky&Telescope 誌に掲載されているのをスペースパル情報として受信したものです。   27.1年周期の食変光星が27年ぶりに減光期になり、普段2.9等のものが3.8等級まで減光するとの情報です。   2.9〜3.8等級は大型のプロ機材では観測しにくい対象であるが、前回は1982年ころと比べてアマチュアの観測事情も   格段に進歩したので、ぜひ一度は撮影、観測してみてはいかがでしょうか。   私は変光星は専門ではありませんので、次回、滝さんなにか情報がありましたらよろしくお願いします。    ぎょしゃ座ε情報 原文 --------------------------------------------------------------------
 11.自作望遠鏡ドブソニアン赤道儀の改良(長谷部) タンジェントスクリューの部分にハンドルをつけ、1分間に1回転で追尾できるようにしました。     -------------------------------------------------------------------- 例会風景そのほかの写真   
        --------------------------------------------------------------------   この後、二次会を行いました。安達さんも参加され、大いに盛り上がりました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 田中利彦、伊賀正夫、清野千代子、木村達也、長谷部孝男、水野義兼、池村俊彦、             岡本貞夫、滝 敏美、河原義則、小島信久、木下正雄、古田俊正、大倉正敏、後藤俊樹 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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