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東亜天文学会 名古屋支部 2012年05月12日(土) 例会模様
2012/5月例会報告(word)
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出席予定者 7名 吉田孝次 伊賀正夫、木村達也、長谷部孝男、浅井香代、清野千代子、池村俊彦
金環日食一般向け説明会
日時 2012年05月12日(土) 13:00〜14:00
場所 名古屋市 西生涯学習センター 第3集会室
説明会資料
入場開始時間 12:50
開始挨拶 13:00
説明開始 13:05
説明終了 14:00
参加者退場 14:15 こののち外へ出て実地観察、実演
例 会
日時 2012年05月12日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター 第3集会室
議題
1.金環日食一般向け説明会結果について(吉田)
みなさんの協力により、名古屋支部としてのイベントを1つ成し遂げることができました。
参加者は 大人男性2名 大人女性8名 子供0でした。
参加できなかった人のためにと、資料とフィルターを多くもっていかれた方もいました。
また、終了後の太陽の実地観察も行えて、良かったです。
2.土星の話題、2010年12月に発生した白斑の経緯(池村)
2010/12月に出現した土星北半球の白斑について、ネイチャー誌2011年7月7日号に地上観測の状況として
掲載されていました。探査機カッシニで鮮明な画像が多く撮影されましたが、地上からの観測で、最初の兆候を
捉えたのが、なんと2010年12月5日私の画像でした。
このときの私の画像はシーイングが悪く不鮮明な画像で、何も写っておらず、何の価値も無いと思っていましたので、驚きました。
1番目12月5日 池村
2番目12月8日 サデスさん イラン:テヘラン
3番目12月9日 熊森さん 大阪府堺市
4番目12月13日 クリストファゴーさん フィリピン
これは巨大な雷雲であると書かれてありました。
この後この白い雲が次第に横に広がり、同じ緯度の部分、全周にわたり、明るいベルト状になりました。
発端の輝いていた部分は、2011年10月の合の頃に見えなくなり、現在(2012/05/07)の画像ではは白いベルト状に残っています。
撮影、画像処理について
カラー写真は普通 赤緑青の3色の画像を重ね合わせたものです。
CCDでは感光するピクセル(4〜5ミクロン)に赤緑青のフィルターがつけてあり、一度に3色の要素の画像を作ります。
これより、感度も高く、解像度をよくする方法として、このようなフィルターがつけていない白黒CCDで
赤フィルターの画像 緑フィルターの画像 青フィルターの画像 と撮影した後これを重ね合わせる方法と
白黒CCDでフィルター無しで撮影、(約3倍の高感度)高解像度の白黒画像@を得たのち、同時にカラーCCDでも撮影Aし、
@の画像にAの画像の色彩要素を使って彩色するという方法(LRGB)が行われています。
土星のこの白い帯が、LRGBでは大変薄くしか写っていないことに気がつきました。
LRGBの方法は表面の詳細が撮れ、見栄えも良いので、今大変多くの方がこの方法で画像処理しています。
色彩の部分では詳細な着色にはなっていませんが、それなりに詳細に写っています。
この画像処理方法が、良いか悪いか、は報告者自信の目的、価値観によるものなので、評価はできないと思います。
3.木星の話題、2012年3月に北半球に変化が発生しました。(池村)
2011年は南赤道帯が復活し変化しましたが、今度は北赤道帯が大変薄くなり、2012年3月頃から変化が発生しました。
2011年2月と2012年3月を比較すると、まるで南北をひっくり返したように変化しています。
2012年3月、変化が発生しました(右側池村の画像、中央のやや右下に変化している部分があります。)が、
2012年5月に合を迎え、今、太陽の向こう側なので観測できない状況 にあります。
6月7月に明け方に見え始めた頃、どのように変化しているのか、気になるところです。
4.火星の話題、最接近過ぎに欠け際にへんなものがみつかりました。(池村)
2012年3月6日に最接近 (小接近)を過ぎ、2012年3月14日頃、火星の南半球欠け際に変なものが写っているのが
見つかりました。写真の右上欠け際のしろいモアッとした盛り上がりです。
位置は完全には特定されていませんが、200゜-40゜付近です。眼視観測で見たという人はありませんでした。
撮影後、画像処理をしていて気がついた人が多いです。
・ドーム状のふわっとした盛り上がり
・特に青画像によく写っている
・欠け際である。
・地上50km〜150kmほどと考えられる (3ピクセル)
探査機で撮影したものが調べられたが、同定できず、位置も不明確なままとなっています。
3月14日〜4月13日まで5〜6人の人が撮影に成功しています。
日本ではジェット気流が日本の南を蛇行し、寒気がしょっちゅう入るため、シーイングが悪く、誰も観測できていません。
5.5月4日太陽を撮影しました。(池村)
金環日食、金星の太陽面通過のために撮影練習を繰り返しました。
5月4日の画像です。 えいのような黒点が中央付近にありました。
東の端に大きな黒点が現れかけていました。
5月21日の金環日食時にはこれが西端にきていると思われます。
6.月齢2.15を考える。(長谷部)
池村さんから非常に細い月齢2.15の写真を送っていただきました。
地形を同定しようと調べていくうちに、あるはずの「スミス海」や「縁の海」がよく見えないことに気付きました。
入射角が大きい時に反射率が上がる現象を元に縁の方が明るくなり、暗い海が見えにくくなるのではと仮説を立て、
検証してみようと思いたちました。
入射角に等しい反射角方向に対し、さらに角度を振った方向への減衰率の関数が判らず、結論は出せませんでしたが、
リムより少し内側付近が最も明るく見える可能性があります。
月齢2.15」を考える.pdf
T.Ikemura 月齢2.15
2012/04/23 10:21:39(UT) 北部
2012/04/23 10:22:09(UT) 中央部
2012/04/23 10:22:35(UT) 南部
DFK51AU02 1200×1600の3画像を連結合成
1/20sec 50frames composit
3 ipictures combined.
380mm Newtonian 直焦点1600mm
7.金環日食ご近所説明会実施模様(長谷部)
5月6,7日の2回、約30分づつの説明会を実施しました。
内容はOAA名古屋支部での説明会とほぼ同じ、OAAの部分を省いた形です。
ご近所観望会を時々実施していて、日食時も期待されると困るので、あらかじめ日食プレートを配布、さらに投影器などを
作って各自で見て下さいという趣旨で実施しました。
参加は2日間で3/18-7/8人(大人男/女-子供男/女)の合計36人。 内6人は2日間参加でのべ42人です。
8.西ふれあい祭りについて、2012/10/27〜28参加申込みをしました。(吉田)
(1)2011年の様子について(浅井)
昨年の参観者の資料がありましたのでご覧ください。
池村:来館者集計をざっとみたところ、次のようなことがわかりました。
・男女比 男性25% 女性75% と圧倒的に女性が多い
・年齢別 20歳未満10% 現役働盛15% 60歳以上75%
・地域別 西区の住民が75% で、徒歩圏内の人が多い。
という概要でした。
(2)2012/10/27〜28参加申込み内容検討、決定、提出について(吉田)
名古屋市西生涯学習センタの受付け窓口に西ふれあい祭りについてたずねたところ、
5月31日までに申込書を提出してくださいということでしたので、この場で相談して本日提出することとしました。
下記の内容で申し込みをしました。
グループ団体名 東亜天文学会名古屋支部
パネル120cm×180cm 2枚
机 横150cm×奥行45cm 1個
折りたたみイス 3個
ビデオ-DVD 1式
◆参加申込票に書いた図
■今後について
・ビデオ-DVDで、動画を流そうということになりましたが、作成は困難が予想されます。
流星動画作りなどの経験実績の豊富な木村さんにDVD製作を取りまとめていただくこととします。
今後、動画題材候補が出来次第、木村さんに送り、素材を集める。
支部長吉田さんが、進捗管理を行う。
・10月27日、28日 の土日ですが、常に誰かが居る状態にする。
・パネルの方はほとんど写真となるが、A4以上のサイズは手持ちのプリンターが無く、印刷も大変高価であることから
まずは素材、原稿を作り、例会に持ち寄りましょう。金環日食が晴れて撮影できるかどうかもわかりませんので。
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支部長 吉田孝次
メンバー 伊賀正夫、木村達也、長谷部孝男、浅井香代、清野千代子、田中利彦、池村俊彦
滝 敏美、大倉正敏、水野義兼
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