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東亜天文学会 名古屋支部 2018年03月10日(土) 例会模様
2018/03月例会報告(word)
出席者 7名 長谷部孝男、 伊賀正夫、中谷仁、貞永幸代、浅井香代、小林美樹、木村達也
日時 2018年03月10日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター 第三集会室
主な話題:
1.尾張古地図紹介(伊賀)
先月の例会で、吉田さん紹介の「尾張国養老元年之図」は尾張西部に海が深く入り込んでいるように描かれて
いますが、その作成年代の地名等からの考察です。記載されている地名などから1467年以降に作られたと思わ
れます。図の海岸線が海抜13mの等高線に近いようです。
2.長篠合戦屏風(伊賀)
大阪城天守閣に保管されている「長篠合戦屏風」に六芒星を使用している集団がいます。長篠は以前の例会で
話題にあがっていた、「花まつり」が行われる奥三河の東栄町の南に位置しています。
・木村 追 帰宅後長篠合戦での六芒星を使用していた集団を調べてみたのですが、現在のところ謎なのだそう
です。信長の近くに居たようです。
3.江戸時代の西暦表記(伊賀)
文献より江戸時代の西暦がどの様に表記されていたかの調査です。「西洋紀元」「和蘭暦」「阿蘭陀年号」等
に加え、単純に○○○○年とだけのものもあります。
4.「西暦」はいつから使われだしたか(伊賀)
「西暦」という言葉がいつ頃から使われだしていたかの調査です。高橋至時「西暦管見」、渋川景佑「西暦管見
咬合中雑録」、明治館主人「西暦見聞録」等あるがいずれも書名です。
5.写してみました(伊賀)
@太陽黒点AR12699久しぶりの大きな黒点です。
A小惑星5482 香嵐渓 愛知県豊田市の鈴木憲蔵氏と静岡県清水市の故浦田武氏の発見です。
B小惑星2017VR12アポロ型で地球に140万キロまで接近しました。
6.水星が夕方金星と並んでいます(伊賀)
水星が夕方に金星のすぐ右上に見えています。先日昼間に見たところ、ほとんどまん丸でシンチレーションで
飛び回っていました。
7.変光星観測者会議2018のお知らせ(中谷)
来る6月23日13:00より「ライフパーク倉敷科学センター」で開かれます。参加費は無料ですが懇親会の会費は
5000円程度必要です。
8.最近の変光星(中谷)
・しし座Rミラ型です。現在すぐ近くの6.4等星(19Leo)と同じぐらいでしょうか。
・おおいぬ座VY半規則・不規則型の赤色超巨星です。現在8等台です。
9.地球の影(木村)
地球の影は当然ながら太陽の反対側にあるのですが、観測者が影を認識する月食では観測者が地球表面にいて、
月食中地球の自転で観測者が移動してしまうため今回の月食では、恒星に対して月一つ分も西に移動してしまい、
恒星時追尾では縦長の影になってしまいます。
地球の影
恒星時追尾
地球の影追尾
10.月面撮影(長谷部)
2月26日にフラムスチード〜ケプラー領域がターミネイタ直後になるため撮像。望遠鏡の光軸を再調整しての
撮像です。名大諸田講師に送って評価を願ったところアルベドの違いか、地形の反映かと問われため、時間を
おいた画像の差異から地形と思われるが下弦過ぎの撮像で判断したい。
11.木星の画像の立体視(長谷部)
木星探査機Junoの拡大画像で時間をおいて撮られた画像で立体視できるので、自作した簡易立体視眼鏡を持参
して例会参加者に見てもらいました。
12.最近の木星(長谷部)
南熱帯(STrZ)に数〜数十年位の間隔で発生する南熱帯攪乱(STr-D)が話題になっています。月惑星研究会メン
バーで展開図が作成されています。
13.第12回星空模様人シンポジウム報告(小林)
シンポジウムに行ってきました。星空模様人の中に「日食ツアーは高いので個人で旅行計画を立てるとよい」
との素人向けにいう人がいます。普通の観光旅行と違い日食旅行は危険ではないかと思います。
14.その他
こんな本が見つかりました。(中谷)
貞永さん
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二次会
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支部長 吉田孝次
メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、
木村達也、中谷仁
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