小島信久さんを偲ぶ
名古屋支部長 吉田孝次
さる2019年3月21日小島信久さんがお亡くなりになられました。享年87歳でした。
小島信久(こじま・のぶひさ1933年生れ)さんは、彗星の写真捜索の草分けで、鏡面研磨
をはじめ、ヨーク式赤道儀の製作、日本特殊光学のシュミットカメラの試作、更にはアマ
チュアでは草分け的な天文台と観測制御室を分離して健康的な観測ができるようにされて
おられました。常に理にかなった新しい試みや実践をなさっておられました。
 晩年にはM天体、NGC天体など新星捜索時にレファレンスとなる写真カタログを制作され
ておられました。名古屋支部例会の席で、その多くをご紹介くださりました。
 小島彗星(70P/Kojima)、小島彗星(C/1972 U1)、りゅう座超新星(2010gl)の発見をはじめ、
多くの成果を出され、東亜天文学会賞、日本天文学会賞を受賞されました。
 また、東亜天文学会の理事として長年にわたり多くの後進のご指導くださいました。
ここに感謝と尊敬と敬意をもちまして追悼文とさせていただきます。
ご冥福をお祈りいたします。
                           合掌
小島天文台にて 2009/08/24 (撮影 吉田孝次)