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東亜天文学会 名古屋支部 2019年11月09日(土) 例会模様
2019/11月例会報告(word)
出席者 9名 吉田孝次、長谷部孝男、伊賀正夫、今枝優、中谷仁、貞永幸代、浅井香代、木村達也、見学者1名
日時 2019年11月09日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター第三集会室
話題
1.癸未月食(キビゲッショク) (伊賀)
甲骨文の月食の第6弾です。 何分、日にちが十干十二支でしかあらわされていないので、
研究者によってこの月食の候補がいくつも出されています。
2.太陽をめぐる小天体の識別符号 (伊賀)
太陽系の小天体の識別符号の細かな取り決めです。 彗星・小惑星・惑星や小惑星の衛星・輪・太陽系外から
太陽に接近した天体など細部に渡り、近年の彗星・小惑星・衛星の大量発見に対応したものになっています。
3.放送大学プログラム (伊賀)
放送大学の2019年度後期の講義として「太陽と太陽系の科学」「ダイナミックな地球」などが放送されてます。
4.天文年鑑1931年版 (伊賀)
天文年鑑1931年版は山本一清先生が天文普及を目的に刊行されたもので、1931年版も含めて10年程発行されました。 現在の様にPCがない時代に詳細なデーターは観測者を助けたと思います。
5. 撮ってみました (伊賀・木村)
(1) くじら座ミラ(伊賀) ほぼ極大です。 コンデジにて天狗棚で撮影。
(2) 冬の一等星 (伊賀) 冬の一等星たち。 コンデジにて天狗棚で撮影
(3) たて座新星V659 Sct (伊賀) 古典的新星。 岡崎で撮影。 ε160。
(4) 小惑星1998HL1 (伊賀) 高速移動小惑星。 岡崎で撮影。 μ210。
高速で移動する天体を写野の中心に
とらえることはむつかしいことでした。
162082 1998 HL1 は南東方向に移動していて、
下端に4枚くらいしか写りませんでした。
タカハシ210mm/2050mm、キャノンAPSサイズの60D、
15秒露光、25秒待ちで20枚写したうちの
最初の4枚を合成。写っている範囲を、
640*480ピクセルを切り出しました。
小惑星も3年前の軌道要素で計算した
位置で自動導入すると写野の外に出てしまいます。
対象が少ないので手入力で修正しています。
(5) C/2018 N2 アサシン (木村) アンドロメダ座にありました。 ε160で天狗棚にて
(6) C/2017 T1 パンスターズ (木村) ぎょしゃ座にありました。 ε160で天狗棚にて
(7) M31アンドロメダ大銀河 (木村) 8枚合成。 ε160で天狗棚にて 以下、今回は合成枚数を増やしました。
(8) M33 さんかく座の銀河 (木村) 12枚合成。 ε160で天狗棚にて
(9) M45 プレアデス星団 (木村) 8枚合成。 ε160で天狗棚にて
(10) NGC2237 バラ星雲 (木村) 16枚合成。 ε160で天狗棚にて
(11) IC443 クラゲ星雲 (木村) 10枚合成。 ε160で天狗棚にて
6.JAAA全国天文愛好者連絡会in東京未来大学 (吉田)
去る10月26・27日に東京未来大学で開催されました。 当会の山田義弘理事長も講演されました。
ここで当会と日本流星研究会のPRポスター発表を行いました。
7.第一回中部地区星空案内人の集いin鈴鹿 (吉田)
去る10月4・5日に鈴鹿馬子唄会館および鈴鹿峠自然の家で行われました。エアドームでのプラネタリウムが
あり、観測ドームには中央光学の40cmカセ+L型フォークが入っていて昼間の金星を見せていただきました。
8. ペルセウス座流星群 (木村)
9月・10月例会では披露できなかった分です。
wmv動画 (9.0MB)
9. 最近の変光星 (中谷)
(1) くじら座ミラ 極大を過ぎたようです。 極大光度は1等ほど明るかったです。
(2) いて座 RY かんむり座R型の星で今秋に4等ほど急減光しています。
10.太陽系の起源を探る はやぶさ2の挑戦 他 (長谷部)
(1) 日本物理学会2019秋季大会が去る9月15日に岐阜市じゅうろくプラザで開かれました。
講演で「 太陽系の起源を探る はやぶさ2の挑戦」を渡部潤一(国立天文台)・津田雄一(JAXA)両氏を講師
に迎え開かれました。
(2) 春日井市 岩成台西地区自主防災連絡会での観望会9月21日に実施しました。あいにくの天候で全く星は見え
ず遠くに置いた木星・土星の写真を覗くを体験をしていただきました。
(3) 第135回福井教室が9月28日に開かれ参加してきました。 銀河どうしの接近遭遇の話。
(4) 月面溶岩流の撮影と画像処理は、月面の地形の東西両方向からの日照の画像を用いての処理の実際の処理
と考察。
(5) 15cmドブ赤の駆動部は従来はタンジェントスクリュー式で、揺動範囲を超えた場合の巻き戻し操作は
ハーフナットで行っていましたが、時間とともに不具合が発生してきました。 今年初めからフリークッシ
ョンドライブ化を検討してきましたが、何とかめどが立ちプーリーボックスのや構造物の制作に取り掛かり
ました。
11.2I/2019 Q4と1I/2017 U1の軌道の形の比較。(今枝)
両天体は、近日点距離・離心率がかなり違うのですが、2I/2019 Q4の近日点距離を1I/2017 U1と同じとして
計算すると、近日点での速度は約122km/sとなり
1I/2017 U1の約87km/sより高速になります。
見学者 貞永さん 浅井さん
中谷さん 今枝さん 木村さん長谷部さん 見学者 貞永さん浅井さん
浅井さん 吉田さん 中谷さん
窓の外に 月
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支部長 吉田孝次
メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、
木村達也、中谷仁、今枝優
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