吊古屋支部 HOMEへ戻る

東亜天文学会 吊古屋支部 2020年09月12日(土) 例会模様

-------------------------------------------------------------------- 出席者 7吊 吉田孝次、長谷部孝男、今枝優、浅井香代、貞永幸代、土合加津代、木村達也 日時  2020年09月12日(土) 14:00~16:30 場所  吊古屋市 西生涯学習センター 第三集会室 主な話題 1. 最近発見された彗星 (今枝)  最近発見された彗星の軌道要素です。 今回の分ではA/→C/(小惑星から彗星への登録変更)が5天体ありました。   離心率の小さな周期彗星が2個発見されました。 P/2020 O1(Lemmon PANSTARRS)は e=0.120268、P/2020 O3(PANSTARRS)はe=0.105606で共に火星と木星の間の軌道になります。 








2. 三脚座部の改修とブレ対策 (吉田)





























3. 話題いろいろ (長谷部)

⑴ ISSの太陽面通過 春日井市内の知人から、付近が観測可能な地域ということを聞き、撮影を試みました。 6月21日の部分食用に準備した下記機材が自動追尾可能で、これに月・惑星撮像に使用中のASI224MC(CMOSビデオカメラ) で直焦点にて撮像。 ・D78mm fl334mmニュートン自作反射+Baader Planetariumフィルター。 15cm用赤道儀を一部改造して搭載。 雲が時々通過する中、予定時刻少し前から撮像開始。 モニタ上何かが通過したので、その約2分後 雲に隠れるまで撮像継続しました。 再生するとモニタで見えたものはピントのボケた像で直線的な動きであるものの、鳥か何かのようだった。 その4秒後くらいに縁を通過するISSと認識できる像が7コマに亘って写っていました。

画像をクリックすると拡大します。

⑵ 中日新聞に掲載された天文関係の記事   世の中の関心を集める内容はどんなものかを知れると思い、まとめています。 前回からの約2か月間で計31記事。   ① 火星や月などの探査機、月面探査車 関連 6件   ② スペースドラゴン関連 6件   ③ ネオワイズ彗星・ペルセウス座流星群など天体ショー的扱いで 5件   ④ はやぶさ2関連 4件 ⑶ 吊古屋大学 福井教室 第138回   新型コロナで2月以降中止されてきましたが、今回Zoomを使ってのリモート開催です。   第137回とほぼ同様内容 大マゼラン雲中巨大星形成とN159領域内で見つかった孔雀形分子雲について に加え、   ビッグバン後の水素・ヘリウム以外に上安定であるリチウムの生成される理論的な予想比率に比べ、現在の太陽系内で   観測される比率が大きいことの理由として、リチウムに変換される反応経路の多岐にわたる考察を提示された。   Zoomを使ったリモート会議には初参加。 「手をあげる《操作が分からず、質問することができませんでした。







⑷ 今年の観望会   例年、および昨年から始めた近隣団体での天体観望会は、新型コロナでいずれも中止が正式に決まりました。   ・篠木四ツ谷 社会福祉協議会、   ・岩成台西防災連絡会 避難体験会、   ・月見幼稚園 お月見会。   自宅でのご近所天体観望会も控えています。    月見幼稚園からは、各家で見てもらう予定で、毎回配布している資料の今年度版への更新を要請されています。    原稿を皆さんに回覧します。 ⑸ 月の欠け際の形   前回例会で今枝氏から、肉眼ではターミネイタは曲がって見えることはあるか? という質問を受け、考察しました。   私の経験では、まだ空が青っぽい薄明りの中では、海の部分は青っぽく感じられます。   そのようなことは、上弦前の夕方や下弦のころの朝方でよく観察されます。   2018年4月21日の写真1は十分暗くなってからの写真ですが、夕方であればテオフィルス付近は白っぽく見え、一方で   静かの海付近は空の青に溶け込んで、ターミネイタが楕円ではなく、この付近で曲がって見えるはずです。   下弦後の6月9日の写真2では、メネラウスより西は明るいと思いますが、シラー付近は比較的暗いので、どんな欠け際に   なるのかちょっと「?《 多分、白んでくると嵐の大洋は空と区別がつきにくくなるので、ターミネイタはやはりきれいな   楕円ではなく、曲がって見えると思います。   写真3:2012年12月9日、肉眼で見た感じの月を望遠レンズで撮ろうとしていた時期のもので、海と青味がかった空との   境目が分かりにくいと思います。   写真1(画像をクリックすると拡大します。)

  写真2(画像をクリックすると拡大します。)

  写真3





⑹ 天体シリーズの切手   以前の例会で、どなたかが実際の切手を持参され拝見しました。   私も郵便局で、発行予定の第3集 広告版をもらっていたので、思い出して持ってきました。 回覧します。 ⑺ はやぶさ2 トークライブ シーズン2 at かかみがはら航空宇宙博物館   9月5日に開催されることをネット情報で知り、オンライン中継を見た。    はやぶさ2ではないが、これまで余り公表されていないように感じていたイカロスの成果が担当者から発表されたが、   個人的には一番興味が持てた。





4. 科学館模様 (貞永)  吊古屋市科学館からの講習会のお知らせです。 時世がらオンライン講習会になります。  https://www.ims.ac.jp/sympo30.html 事前申込上要とのことです。

5. ペルセウス流星群 (木村)  今年のペルセウス座流星群を3台のカメラで6時間30分弱撮影しました。  1台のカメラは長時間ノイズリダクションをONのままで撮影してしまいました。  流星群は低調で流星物質もソーシャルディスタンスの様です。 00071.wmv ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  支部長  吉田孝次  メンバー 伊賀正夫、浅井香代、長谷部孝男、貞永幸代、小林 美樹、        木村達也、中谷仁、今枝優、土合加津代 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

OAA吊古屋 HOME