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東亜天文学会 名古屋支部 2025年03月08日(土) 例会模様
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日時 2025年03月08日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター第一和室
参加者 長谷部孝男、今枝優、小林美樹、木村達也(4名、内会員3名)
1. 話題いろいろ (長谷部)
(1) 「月面LOVE」出現予報

愛媛支部竹尾支部長からの要請で、「月面LOVE」の2026年における出現予報を計算した。
「Virtual Moon Atlas」のAtlun Ephemeris機能を用いて太陽の直下点緯度・月面余経度を求め、
条件の厳しい「L」の位置での太陽高度に換算し、過去事例を参考に出現時刻を判定した。
海外での見え方も考慮し世界時表記とし、日本で見易い条件の場合に日本時も明示した。

(2) SEKONIC露出計の読みとEV値
昼間肉眼で金星が見えるかの確認で使用したSEKONIC露光計の絞り・シャッタースピードの推奨値から、
露光計読みとEV値との換算式を作ってみると下記になった。露光計読みをS、EV値をEとすると
S=(2^E)/80(あるいは E=log2(S*80) )
これによると肉眼で金星が見えた時の空のEV値は 16。

(3) 第163回福井教室 on Zoom 2月22日
スペクトルから得られる視線速度によって分子雲を分離して空間的分布・密度を解析し、
形態的観察から、分子雲衝突現場で形成直後の巨大星を特定する手法を確立して来た。
GMCの観測により分子雲タイプを、T(星が無い)、U(HU雲と数個の星)、V(星団とHU雲)とし、
各存在度からタイプT→U→Vと進化するのに7My、10My、5Myと評価した。(第143回福井教室)
このシナリオを元にM74の星形成が盛んな渦巻の腕間ガスをタイプ分けして、分子雲の挙動を解析した。
研究室の学生はアンテナ銀河内分子雲をタイプ分析し、ガス視線速度解析を試みている。
(4) 中日新聞の天文関係記事 2月8日〜3月7日の4週間で13件。
ニュートンりんごの逸話、2024YR4の衝突可能性(2件)、大西さん2度目のISS滞在、
宇宙工学専攻者相撲新弟子挑戦、XRISMの観測データ、原子番号0の原子核、岐阜の高校生開発の人工衛星、
ゼネコンの宇宙関連開発、水道管漏水調査に人工衛星活用、私の愛読書「宇宙からの帰還」/野口聡一さん、
ファイアフライ・エアロスペース社の宇宙船月面着陸、アイスペース社レジリエンスの月着陸予定。

(5) ネット上の気になった記事
@ 赤松文科政務官の国立天文台 三鷹キャンパス訪問マンガ
A スマートかなた
「スマートかなた」はすばる望遠鏡の制御システムや赤外観測装置の開発目的の赤外シミュレータ1.5m鏡を
再利用する目的でH16に広島大学に移管・設置され、当時 広島大学天文学会のOB会で、訪問見学した。
西村製の架台は方向制御が非常に高速化されていた。その後の育成・成果。
B JAXA宇宙科学研究所 豊川研究チームが「かぐや」データから月面極域の永久影以外地域での水氷検出

2. 話題いろいろ (今枝)
(1) 最近発見された彗星の軌道要素

(2) 令和7年愛知県公立高校入試 理科問題 (中日新聞より)

3. 惑星直列(小林)

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支部長 木村達也
メンバー 吉田孝次、長谷部孝男、小林 美樹、今枝優
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