名古屋支部 HOMEへ戻る東亜天文学会 名古屋支部 2025年06月14日(土) 例会模様(編集中)
-------------------------------------------------------------------- 日時 2025年06月14日(土) 14:00〜16:30 場所 名古屋市 西生涯学習センター 第三集会室 参加者：長谷部孝男、今枝優、小林美樹、木村達也（4名、内会員3名) 見学者1名(下野裕徳さん) 主な話題： 1. 話題いろいろ (今枝) (1) 最近発見された彗星の軌道要素
(2) 新たな準惑星候補天体 2017 OF201
(3) 彗星捜索者 Gennady Borisov について
2. 話題いろいろ (長谷部) (1) ＪＡＸＡ佐伯教授の講演会 at 小牧市中部公民館 on 5月24日
中日新聞の記事で紹介された「小惑星探査機はやぶさ２とその軌跡、そしてその先へ」に事前申し込みして参加した。
講演会終了後に個別質問した際 会場のプラネタリウム投影ドーム内での写真撮影にも応じていただいた。
講演者の佐伯教授は三菱名誘（3年間勤務）後JAXAへ移り、 月探査ミッションやイカロスの開発に携わる。
はやぶさ２プロジェクトではインパクター製作を担当、またプロジェクトエンジニア（工学系のリーダ）
JAXAが数分にまとめたはやぶさ２の打ち上げからサンプルリターンまでおよび次のミッションを紹介する映像。
続いて、佐伯教授の当時の気持ちなどを興味深く話していただいた。
以下は主な内容
・計算だけでは大雑把なので、軌道修正目標としてリュウグウをとらえ、点からソロバン玉になってきたらワクワクした。
・初回タッチダウン成功でみんな大喜びだったが、自分はインパクターがまだなので、これからという感じ。
・DCAMについて海外研究者はそこまでするの？だった。エジェクタが写った画像が届いたときは涙が出た。
・当初はグランド大くらいのタッチダウン目標だったが、岩だらけで最終的にはピッチャーマウンドくらいとなった。
・次のフライバイでは5km/secくらいの速度、カメラを振るのが大変なので、ごく近距離をかすめる計画。
・さらにD型小惑星または彗星のような氷天体のサンプルリターンを考えているが、まだ予算がつかず厳しい。
Q&Aでも丁寧に応えていただいた；
Q：観測機材の現在？→カメラのホットピクセルが目立つくらいで他は良好、リアクションホィールが一時停止後復旧。
Q：はやぶさ２の先代からの改良点は？→リアクションホィールの予備追加・イオンエンジンの配管改良・特に人の訓練：
タッチダウンまでの半年でシミュレーション４４回内21回衝突、成功は９回だった。
Q：NASAの予算削減は影響ある？→アルテミス計画など共同プロジェクトはもろにある、独自は小規模になるが大切。
(2) 第29回 もういちど学ぶ天文学 on Zoom 5月31日
月に関する話題。
月までの距離の測り方（アポロ計画で月に残したキューブミラーでレーザー測距）と3.8cm/年で遠ざかりつつあること。
潮汐力による月軌道の変化。いずれ皆既食は見られなくなる。 以前一度聞いたことがある話。
(3) 中日新聞の天文関係記事
５月10日〜6月１4日の5週間で15件。
小牧市で星を見る会、名古屋商工会議所でJAXA土井宇宙飛行士が講演、万博での月の石話題２件、
加賀谷氏による「銀河鉄道の夜」の旅、小惑星の岩石認識をAIで、宇宙食開発を産学連携、
ハーシェルによる赤外光発見、地球の水の量解説、ISSへの新型補給機公開、未知の素粒子兆候 確認されず、
名古屋大でダークマター裁判計画、ispace月面着陸失敗２件、よみがえれKAGRA。
(4) PCの更新
パソコンのバッテリーが7年経過で働かなくなり特薄なためか交換不能、Win10もサポート終了で更新を決断しました。
前のPCに近い環境を再現するのに、PC店のサポートも借りておよそ1週間かかった。
3. 太陽黒点 (木村)
6月1日の太陽全面の画像の 中央上の黒点が、日本でも見えたオーロラを引き起こした黒点です。
昨年の5月29日から連続撮影を始めて、今年の5月28日で計215日の撮影が出来ました。
これから気流も良くなってきますので期待大です。
4. オーレ・レーマーの光速度の測定について (長谷部) オーレ・レーマーの木星の衛星イオを使った光速度の測定についての質問の解説。レ ーマーの光速度の研究の頃日本では、渋川春海が活躍し始めたぐらいでした
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 支部長 木村達也 メンバー 吉田孝次、長谷部孝男、小林 美樹、今枝優 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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