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東亜天文学会 名古屋支部 2025年08月9日(土) 例会模様
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日時 2025年8月9日(土) 14:00〜16:30
場所 名古屋市 西生涯学習センター 第一集会室
参加者:吉田孝次、長谷部孝男、小林 美樹、今枝優、木村達也(5名、内会員4名)
主な話題:
1.話題いろいろ (今枝)

(1) 最近発見された彗星の軌道要素
(2) 第53回彗星会議 in 大野 2025
7月19日、20日に福井県大野市で第53回彗星会議が開催されました。
会場は福井県大野市の「ミルク工房奥越前」で、恐竜博物館で有名な勝山から車で20分くらいの所です。
会場となった大野市の六呂師地域は「星空保護区」に認定されている場所です。
第一日は、C/2023 A3(Tsuchinshan-ATRAS)のふりかえりと基調講演等、夜はレセプションと特別観望会でした。
天の川がよく見える素晴らしい星空での、50cmドブソニアンで見たM13、M27、M51など圧巻でした。
二日目は小林・バーガー・ミロン彗星発見50周年にともない発見者の表彰と7件の研究発表が行われました。
星空保護区(ほしぞらほごく、英:International Dark Sky Places)は、米国に本部を置く民間団体
ダークスカイ インターナショナル 旧国際ダークスカイ協会(IDA)が、光害の影響のない、暗く美しい夜空を
保護・保存するための施策や教育等の取り組みを行っている
団体等を奨励するために2001年に開始した星空保護区認定制度に基づいて指定された地区等である。
「星空保護区」は、日本においては一般社団法人星空保護推進機構の登録商標である。
フリー百科事典 Wikipedia より
《日本の星空保護区》
沖縄県の西表石垣国立公園 東京都の離島 神津島 岡山県井原市美星町
福井県大野市の南六呂師地区


2. 話題いろいろ (吉田)
(1)1951年のプラネタリウム

元理事の故大西道一さんが兵庫県立高砂高校在籍中に、プラネタリウムを製作された新聞記事の紹介。
(2) 阿部新助さん(日大教授)からの紹介情報
◎高野淑識JAMSTEC上席研究員/センター長?太陽系の大航海時代2025.08.21京都ハイブリッド開催
(3)中国の電波望遠鏡「FAST」(直径500メートル球面、固定式)による新発見
Copilotを使って要約を作りました。

・星雲ガス内部の複雑なフィラメント構造 地球から5万光年離れた銀河系の外縁にある極高速雲
(4)その他話題と画像
3. 話題いろいろ (長谷部)
(1)夏の星の観察会
8月2・3日に地元の社会福祉協議会主催で観望会を実施しました。
応援者に補助お願いし、スマホでの月撮影を楽しみ 夏の大三角形も確認できた。
スマホ-アイピース用アダプタは色々製作したが、1mm厚の塩ビ板を加熱変形してバネとし、
盤面保護兼滑り止めゴムは両面テープで貼り付けた簡単な構造が最も使い勝手が良かった。
左からアイピースアダプタ側、バネ部と滑り止め、レンズ位置に合わせスマホに取り付けた状態



参加者は初日50名(内主催側7)で盛況、2日目は27名(同6)だった。
月以外にベガ・アークトゥルス・アンタレスなどの色の違いを望遠鏡で確かめ、
パワポでの「ISSを見よう」も解説した。


当日の配布資料を回覧し、様子と撮影された月面写真を紹介しました。
(2)名古屋大学星 会誌Les etoiles 47号
コロナ以降 年1回の発行となり久々であり、回覧しました。
本会会長だった阿部昭氏(星の手帳発刊)が先日亡くなられ、福井名誉教授による追悼文が掲載されている。
天文学方面に進んだ研究者・学生の紹介特集。

(3)第30回「もう一度学ぶ天文学」on zoom 7月26日
星の誕生から死、ガスを経て再生する中で、星の生成率・超新星爆発の発生頻度・星の数や寿命との整合性などについての説明。
最近 本講座で話題の銀河へ落下する水素ガス雲の起源(銀河内?外?)との関係について解説。

(4)中日新聞の天文関係記事
7月12日〜8月9日の4週間で27件。
星に親しむby浅田氏、月のランクル深宇宙展で展示、恒星間天体接近中、日本の宇宙探査のいま、宇宙線の主成分は原子核?
宇宙ごみ除去国際ルール検討、人工衛星計画周波数申請渋滞、火星隕石7.8億円(2件)、おんたけ天文教室、
国産初ドーム投影式プラネタリウム発見、リュウグウの砂から太陽系誕生直後の岩石、加賀谷氏による流星写真、
月と飛行機の写真、外縁天体と惑星の定義、JAXAが水田メタン減に関わる観測、旭丘高天文部、NASA職員解雇、
映画「星つなぎのエリオ」、油井亀美也飛行士の打ち上げ・ISS搭乗6件、深宇宙展広告2件、NASAが月に原子炉
(5)マウナケア山頂カメラでみずがめ座δ北 南群?
暗いものも多く写り込んでいる。火球(群ではない)も1個とらえることができた。
Windows11のClipchamp機能を試用したが、流星が写っていないフレームの削除が比較的簡単にできた。

(6)ネット上で気になった記事
かなり近い位置で巨大なブラックホールを新発見!
4. 話題いろいろ (木村)
(1)太陽黒点 とにかく暑くて大変です。


(2)ISSの月接近
7月29日11h34m 頃の月接近の様子です。

5.SORA-Qモデル (小林)
小型月着陸実証機(SLIM)が搭載していた2つの小型探査機の内、LEV-2は搭載する2つの可視光カメラで周辺を撮影する機能を持ち、
撮影した写真データを地球に送り届けることに成功した。
LEV-2は愛称SORA-Qと言い、開発したタカラトミーから実物大モデルが販売されています。スマートフォンやタブレット端末で操作します。
「ぼくとソラの夏休み 月に行ったSORA-Q開発秘話」が、テレ東のYouTube公式チャンネルにて無料公開中です。45分と長いです。
https://www.youtube.com/watch?v=ohCs2qXwFYk


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支部長 木村達也
メンバー 吉田孝次、長谷部孝男、小林 美樹、今枝優
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